読んでよかった本
2009年 06月 09日
久しぶりに、読んでよかったと、思える本に出会えた。
作者の、堤さんは、米国野村證券に勤務中、9・11同時多発テロに
遭遇、その後ジャーナリストとして活躍していらっしゃる。
サブプライムローンは、弱者を食い物にした
貧困ビジネスのひとつだ。
教育、いのち、暮らし、という、国民に責任を負うべき
政府の業務が、民営化されている。
市場の論理で回されるようになった時、国家と呼べるのか。
日本にとって、他人事でない。
貧困が生み出す肥満国民
一度の病気で貧困層に転落する人々
出口をふさがれろ若者たち
貧困学生が、イラクに送られるシステム
世界中のワーキングプアが支える、民営化された戦争
これは戦争でなく派遣と言う純粋なビジネスです。と言葉巧みに
誘われる。
この世界を動かす大資本の力は、あまりにも大きく、
私たちの想像を超えている。
だがその力学を理解することで、目に映る世界は今までとは
まったく違う姿を現すはずです。
大切なのは、その敵を決してまちがいないことです。
あきらめさえしなければ、次世代に渡せるものは限らなく
貴いということに。
知ることの大切さをきずかされた本でした。
写真の本のふちが、ギザギザになっています。
そうです。
桜子です。読書が大好きなのです。
by sakurako6500
| 2009-06-09 13:39
| 本